2016年 04月 17日
奥穂高岳・扇沢BCスキー!!(登攀編)
人には、守らなければいけない約束がある!・・・。
人には、無理しなければならない時がある!・・・。
人には、達成させなければイケない夢がある!!
そして、僕達の前には「奥穂高岳ワンデイ」があった!!!
・・・・・・・・・・・・・。
僕が、バックカントリースキーを初めて経験した時から、
いや、この山を見た時から、この奥穂高岳のド真ん中を
滑る自分を、ず~~~っと憧れて、夢見てきたのだった・・・。
ここ数年秘かに狙っていた「奥穂高岳ワンデイBCスキー」・・・・。
揃わないと滑れないのだ!・・・。「完璧な晴れ!」という気象条件は
もちろん、斜面の雪質、雪崩の危険性、パートナーとの条件など、
その全てが揃わないと挑戦すら出来ないのだった・・・。
去年から仲間と何回かチャンスを伺がっていたのだが、天気が
悪かったりで、ここまで挑戦する事ができていなかったのだった・・・。
しかし、今年は山に雪が少ないのだが、この4月にパートナーの
皆の休みが揃った晴れの日があったので、一度突っ込んで見よう!
という事になり、奥穂高岳BCスキーに行ってみたのだった~!!
そこから少しアクシデントを対処して、3:30に暗闇の釜トンネル
からスタートだ!・・・。 まだ上高地がオープンしていないので、
上高地ターミナルまで自転車で、激坂の釜トンネルに突っ込んで
行ったのであった~・・・。
今回のメンバーも、最近のチーム・スプリングバンクの固定メンバー
になってきている、SZ 君と、百戦錬磨のガイドのNJさんだ!・・・。
で登り始める事が出来るのだが、ここまで来ても全く雪が無いので、
岳沢にも全く雪が無い!!
しかし、激重のスキー道具一式担いでいる僕たちの「肩」が限界に近く
この辺りで5:30頃。バックの西穂高山頂に、朝日が当り始める・・・。
真っ暗な闇から薄く明るくなっていく、朝日が上がる前の蒼い世界。
マイナス8℃の、とても荘厳な雰囲気の岳沢だった。
「トリコニー」と呼ばれる、岩峰が3つ横に並んだ箇所を目指して
進んでいくのである・・・。スキー一式担いでのアイスクライミング。
しかし、ここまで来てビビッても、どうしょうもないのである!・・・。
行くしかない!!
穂高連峰のド真ん中で、スキー道具一式を担ぎながら、しかも足元は
奥穂高岳・南稜のクライミングルートでは、ここが核心らしい!!・・・。
もちろん!このセクションは、百戦錬磨のガイドNJさんにリードして
頂いたのであった~!!
で切り抜けていく・・・。そして核心を抜けて登って行くと、また雪の
リッジをいくつもいくつも延々と登って行ったのであった・・・。
バックには、4年前に滑った「明神岳1峰~2峰」から流れるラインが
美しく見えていたのであった~!!・・・。
ナイフリッジに身体を預けて先へと進んでいったり・・・、
渡っていったりもあった・・・。
風が強くなってきて、気温もまたグッと下がってきた・・・。都会では
20℃を越える晴れのこの日でも、ここは「奥穂高岳」なのだ!!・・・。
マイナス5℃以下で雪面に刺すアックスを持つ手が凍り付いてきた。
それでも、僕たちは止まらない!!
あの奥穂高岳の扇沢を滑走して歓喜に咆哮している自分達を
イメージしながら、最後の斜面を登っていったのであった・・・。
ここはもう「吊り尾根」の上なのである。 バックには「前穂高岳」や
「明神岳」が、輝いて圧倒的な大迫力で見えていた!! ここからは
奥穂高岳の山頂の祠を見ながら、そしてここまでの僕たちの登攀を
自転車と、スキーと、クライミングで、奥穂高岳・南稜を登りきり!、
10時間と少しで、奥穂高岳山頂に登頂成功したのであった~!!
今回もヤリました!!
僕達が憧れてきた、上高地から見えるあの「奥穂高・扇沢」へのスキー滑降が
素晴しい景色が広がっていたのであった!! もちろんバック
には「槍ヶ岳」が遠くに見えて、隣には「前穂高岳」が圧倒的な
迫力で見えて、そして雪をまとった「ジャンダルム」があった!!
岩と雪の、厳しければ厳しいほど美しい世界があった!!
ジャンダルム!!・・・、
扇沢スキー滑走編へと続く!!