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乗鞍・高天原BCスキー!!(ご来光&滑走編)

今シーズンの乗鞍は、去年の11月~12月は良い雪がたくさん降って、
適度に晴れて山頂も見えていたのですが・・・、2018年の今年になって
からは、全く晴れてくれません・・・。少しは見える時もあるのですが、
ここまで、1日快晴のP-カンという日がほとんど無いのです!!・・・。

なので僕たちもなかなか快適に乗鞍バックカントリースキーに行けて
無いのですぅ~・・・。ご来光ツアーもまだ行けていませんでした・・・。

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なので僕達は、今週も「ご来光乗鞍岳BCスキー」を狙っていたのですが、
今週の天気予報も「曇り/雪」の予報だったのでした・・・。
が、しかし!!・・・、
前日に天気予報が一気に激変して、午前中に晴れマークが並びました!!
なので、乗鞍ローカルのKk君に緊急スクランブル出動を掛けて、ご来光
乗鞍岳バックカントリースキーに行くことにして、一気に行ってきたの
でした~~!!

早朝というか、まだ真っ暗闇のAM3時にカフェ・スプリングバンクに集合。
スキーにシールを貼り付けて休暇村を3:35に出発して行ったのでした~。


乗鞍・高天原BCスキー!!(ご来光&滑走編)_a0353718_14090102.jpg
休暇村ゲレンデから→カモシカ斜面も登り、→ツアーコースを抜けて
一気に屋根板の雪原へと上がって行きました!!・・・。

この日(昨日)の乗鞍高原の気温は、休暇村でマイナス18℃!!!・・・。
超極寒だったのです!!! なので、標高2300m以上の屋根板では、
たぶんマイナス20℃以下だったと思います!! こんなに極寒のBC
スキーは、僕の経験の中でもなかなか無かったと思います!!・・・。
マイナス20℃とか、アラスカの気温じゃないですか?!・・・。こんな
極寒の中でガンガンラッセルをして速いペースで登って、アンダー
ウェアが濡れてしまうと、「低体温症」で命取りになるのです!!・・・。
なので、ゆっくりペースにして汗をかいてアンダーウェアが濡れない
ように気を使いながら進んでいったのでした~~。


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そして、休暇村から約2時間半程で屋根板に上がる事が出来ました~。
そしてしばらくすると、東の山の稜線が一気に真っ赤になってきたの
でした~!!!

でも超極寒の気温なので、カメラをポケットから取り出すと、ものの
10数秒でバッテリーが切れて動かなくなってしまいます!! そして
カメラを取り出すためにグローブを外した手が、10秒ほどで痛い程に
シビれてしまいます!!・・・。 ご来光の写真を撮るだけでも一苦労な
感じだったのでした~・・・。


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そして、東の空が赤く染まってきたと思ったら、一気にキマした!!
真っ赤なご来光です~~!!


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今回のKk君も、このご来光には感動していました!!
彼は、僕が仕掛けた緊急スクランブル出動にスグに反応して、一緒に
BCスキーに来てくれたのでした。 マイナス20℃の極寒の中、晴れる
とは分からないにも関わらずです・・・。一緒に山を登って、一緒に感動
することが出来る山のパートナーに、本当に感謝です!!


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冬のご来光は、また夏とは違って、真っ白な雪山全体が赤~ムラサキ、
ピンク色などに染まるので、厳しい分本当に美しく感じます!!・・・。
冬山に登った人だけが見る事が出来る、特別な瞬間なのだと感じます。


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今回の僕たちのターゲットは、僕がカフェ・スプリングバンクを
乗鞍高原にオープンして、バックカントリースキーを始めてから、
まだ一回も行っていなかった、「高天原」です!! 「高天原」への
コルから~山頂までの最後のセクションを、雪のある所を繋いで
植生にインパクトを与えないようにして登って行きました!・・・。

高天原」は、「瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)」と言う神様が、天孫降臨
をした場所だと言われています・・・。そんな名前が付いている山が
乗鞍岳の峰の一つとしてあるのです。 乗鞍高原から乗鞍岳山頂を
見て、剣ヶ峰の左側にある丸い山です・・・。僕が今まで「高天原」を
滑っていない理由としては、
①高天原を滑って下りてしまうと、前川林道の最奥に行ってしまう
 ために、帰ってくるのが非常にタイヘン・・・。
②「高天原」の山頂はいつも強風が吹いているために雪が付きにくく
 雪の無いところを歩いてしまうと高山植物に悪影響だから。
③「高天原」の滑る場所である「カンガラ」と言う前川本谷には、落差
 が大きな滝がいくつもあり、落ちると絶対に死ぬ!恐れがある。
などです・・・。

でも今回は、今年は雪がたくさん降っているので「高天原」山頂にも
雪が付いていると思うのと、パートナーのKk君が行って見たい!と
言うので、このチャンスに「高天原」初滑降へと向かったのでした~。


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そして!、休暇村を出発してから約4時間弱ほどで、「高天原」山頂に
到着したのでした~~!!
今回もヤリました~~!!
バックには噴煙を上げた「御嶽山」が見えましたが、写真ではKk君の
真後ろになってしまったので、隠れてしまいました~・・・。



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今回は、念願の「高天原」の山頂から、「ガンガラ谷」の大谷に向けて、
ドロップ・インです!!
まず最初は、やはりKk君のライディングからです~~。ちょっとパック
されたパウダーでかなりの急斜面だったのですが、自慢のファットスキー
「ZUMA」を操って、大きなスプレーを上げながら滑って行きました~!!


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この斜面は、Mt.乗鞍スノーリゾートから見えている大きな沢です!
その斜面にシェプールを描けたのは、とても感慨深かったです~~。
上部はとても広大な急斜面なので、パックされたパウダーだったの
ですが、滑りやすかったです~~。


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Kk君の後を追うようにして、僕のライディングですぅ~・・・。
いつも通りの安全第一スキーで、今回はミドルターンぐらいで
少し刻みながら滑っていきました!!


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ドロップ・インの時から剣ヶ峰方面はもう雲が出てきて真っ白になって
きていて、その雲が高天原にも来そうだったので、少し急くカタチで
ドロップ・インして一気に滑っていったのでした~~。 そして、この
広大な高天原の沢を滑れた喜びに浸りきっていたのでした~。


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パウダー大好きなKk君は、どこまでも最高のスプレーを上げながら
嬉々として滑って行ったのでした~~!!・・・。 これのために緊急
スクランブル出動をしてきた価値があったと言ってくれました~。


が、しかし!!・・・、
この後、このカンガラの沢は、巨大な雪崩のデブリが体積していて
まるで氷河のように流れていたのでした!! その後も大きな滝が
あったり、クレバスだらけの沢になったり、帰りの林道のラッセルが
くたばるかと思える程だったりと、タイヘンな事になるのでした・・・。

脱出編へ、続くっ!!





by springbk2 | 2018-02-09 07:07 | アウトドア | Comments(0)