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「乗鞍神社」の歴史探索ツアー!!

今回のブログは、「歴史探索ツアー」です!!・・・。今までは長野県
側の乗鞍高原周辺の歴史を探索してきたのですが、いよいよ!今回
から長野県側を飛びぬけて、「飛騨乗鞍信仰」のあった岐阜県側へと
行って来ました!!・・・。

歴史探索ツアー」とは、地図には載ってはいるが山の奥深くにあり、
道はすでに廃道になっていたりして、入る人もいなくなっていたり、
ターゲットが存在するのかどうかも分らない・・・、そんな乗鞍高原
周辺の気になる「歴史の史跡」を探求&追及しようと言うモノです!

今回は上記にも書きましたが、飛騨乗鞍信仰のあった岐阜県側に
その名も「乗鞍神社」という神社がある!と言うので、早速探索に
行って来ちゃいました~~。

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すでに知っているという方も多いとは思うのですが、岐阜県飛騨の
地には「飛騨乗鞍信仰」というモノがあるのです!!・・・。その話は、
飛騨地方に残されている「飛騨の口碑(ひだのこうひ)」と言わている
秘伝承に残されていて、驚くべき事が書かれていているのです!!
それは、簡単に説明すると、こうです!!・・・・

日本が最初に海から浮かび上がって出来たのは、ここ乗鞍岳だった!
この乗鞍岳が最初に海から浮かんできて、その後日本列島が出来た。
なので、日本を創った神が最初に地上に降り立ったと言う「天孫降臨」
も、乗鞍岳の「高天原」だった。この話を元に乗鞍岳への山岳信仰が
高山市周辺で起こり、昔の修験者が修行のために乗鞍岳へと登って
いたという話です・・・。
そして、飛騨地方から乗鞍岳というのは太陽が上ってくる山であり、
「日球」=「ヒダマ出づる山」という言い伝えがあった。そして、その
昔むかしの修験者達により、乗鞍岳の山岳信仰を太陽を崇める信仰
として広まっていく・・・。その中に、現在の大丹生池へ行き、人々の
輪で池を囲んで鎮魂する「日抱きの御魂鎮(ひだきのみたましずめ)
という儀式もあったらしいです!! この「日抱(ひだ)」が訛って現在
この地方が「飛騨」という名前になっとも言われているのですっ!!

この話は、古代の人々の間にも知れ渡っていて、平安時代の正史書
である「三代実録」の中にも、「飛騨の愛宝山に紫雲が三度見えた」と
873年の事として書かれているのです・・・。この「飛騨の愛宝山」と
いうのは、もちろん乗鞍岳の古い名前の一つらしいのです~!!


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そして、修行僧達が岐阜県側から乗鞍岳へと登って行く時に使われた
のが、現在の岐阜県高山市丹生川・旗鉾地区から乗鞍岳山頂方面へと
伸びている「岩井谷」だったようです!・・・。そしてその岩井谷の起点
である現在の「旗鉾地区」に、乗鞍岳登山の安全を祈願するために建て
られたのが、この「乗鞍神社」だったらしいです!!・・・。

旗鉾地区の国道158号線の曹洞宗・慈雲寺から岩井谷を少し進んだ所に、
今回のターゲットである「乗鞍神社」はありました!!この大きな石碑
の左側に石畳の階段がほんの少しだけ残っているので、草と苔が生い
茂っているのですが「参道」だと分ります・・・。僕たちはココを登って
いったのでした・・・。 この石碑には「昭和五年」と書いてありました!
と言うコトは、もう100年近くも建っているという事ですね~・・・。


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上記の朽ち果てそうになっている参道を上っていくと、その先には
しっかりとした石の階段と両側には狛犬がありました!! 石階段
は苔が生していてフカフカになっている程でした・・・。 


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その苔生した石の階段を登っていくと!、そこにターゲットである
「乗鞍神社」の拝殿が、これまた朽ち果ててしまいそうになりながら、
建っていたのでした~・・・・。


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これが「乗鞍神社」ですっ!!・・・。

乗鞍神社」は、乗鞍岳・剣ヶ峰山頂にある「本宮社」、そして畳平に
ある「中之社」の「里宮」らしいです! これは、昔むかし、乗鞍岳の
霊山としての山岳信仰が盛んだった頃、養和元年(1181年)に木曽
義仲の家臣が飛騨国に来た時に社殿を創建して、黄金の神像を安置
したのが始まりだと伝えられているようです・・・。昔は「鞍ヶ嶺神社」
という名前だったようですが、昭和になった時に「乗鞍神社」と改名
したようです・・・。

が、しかし!・・・・
現在この「乗鞍神社」は、廃宮になってしまっていて、「里宮」の居
は畳平の神社へ遷されているようです・・・。とても残念なのですが、
この「乗鞍神社」には現在、守る人や氏子さんはいらっしゃらなくて、
このままでは朽ち果てて行くしかないようです・・・。他のブログの
写真ではこの拝殿の前に木造の鳥居があったようですが、僕達が
行った時には、もう無くなっていて、鳥居だった木の残骸が横に
置いてありました・・・。


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僕たちも一応、お賽銭を賽銭箱に入れて、礼拝してきました・・・。
外側の木造りの階段と縁側は、4人乗るとバキッと折れてしまい
そうなぐらいでした・・・。


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拝殿の中には入れませんが、中はまだ比較的キレイに見えました。
この一番奥に「本殿」があるのだと思いますが、中は真っ暗で何も
見えませんでした・・・。上側には、金色の「乗鞍神社」という看板が
飾ってありました・・・。 周りの森の感じや、荘厳な雰囲気などは
乗鞍高原にある「梓水神社」に良く似ているな~と感じました・・・。


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拝殿の右側には、いちいの大木がありました。とてつもなく大きな
いちいの木で、御神木になっているようでした・・・。


飛騨乗鞍信仰の拠点である「乗鞍神社」・・・。僕たちは朽ち果てる前
に見に行く事が出来て、本当に良かったと思いました。「乗鞍信仰」
では、乗鞍岳は太陽が昇ってくる山というコトで、「太陽神」が宿る
山だと言う事になるので、岐阜県側の神社では「天照大神」が祀神に
なっている事が多いのです。その事も、岐阜県側の飛騨乗鞍信仰の
「日本の始まりの地だ!」という事にも関係してくるらしいです・・・。
そして!そして、高山市周辺は縄文時代の出土や遺跡も多くあって、
古墳群も多く残っていて、古代から人が住んでいたのは間違いなく、
飛騨国は日本の始まりの地なのか?!という謎は、謎が謎を呼んで
いるらしいのです~・・・。


これから、少し時間をかけて、岐阜県側の「飛騨乗鞍信仰」の謎も
ちょっと追求してみたいと思います~。皆さん「歴史探索ツアー」
をよろしくお願いします~。詳しくは「カフェ・スプリングバンク」
のカウンターでお尋ねください! ご来店お待ちしています~~。
よろしくお願いします~!!



by springbk2 | 2019-10-17 07:56 | 歴史探索 | Comments(0)