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いわくのお酒・・・「アブサン」。

「アブサン」という名前のお酒を、聞いたことがあるでしょうか?・・・。
何のお酒かは知らないけど、聞いたことがあるという人は多いのでは
ないでしょうか?!・・・。

どこかで聞いた事がある名前・・・、幻のように人間の世間をたゆたう
名前・・・、もう、100年ほども前に地球から姿を消したにも関わらず、
未だに名前や噂だけが囁かれる・・・、そんな「いわく」の不思議なお酒、
アブサン」の事を今回は書きたいと思います~・・・。

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アブサン」は、ニガヨモギを主成分にしたハーブのお酒です!・・・。
ハーブのリキュールと書くと、何だかとても美味しそうに思えるの
ですが、60%や70%近い強烈なアルコール度数と、アブシンソール
の強烈な香りのために、強烈なお酒です。

アブサン(Absinthe)」は、フランス革命の際にフランスから逃れて
スイスのヌーシャテル地方「クーヴェ村」に移り住んできた、医師の
「ピエール・オルディネール」さんによって1790年初めて製造された、
ニガヨモギを主成分にしたリキュールです。 他の成分は、アニス、
アンゼリカ、コリアンダー、カモミール、多種なミント類、ヴェロニク、
オレガノ、などが使われたらしいです。しかしピエール医師はこの
「アブサン」と言うお酒を販売することはありませんでした。 この
「アブサン」の処方箋(レシピ)は、家政婦の「アンリオ」姉妹に渡され
ます。そしてアンリオさんの知り合いの「アンリ・デビュー」さんと
言う軍人が居て、「アブサン」のレシピを買い取り、1797年に娘婿
の「アンリ・ルイ・ペルノー」さんと一緒に「アブサン」を商品化して、
販売したのでした・・・。この「ペルノー・アブサン」は、たちまち当時
のフランスで売れたので、工場をフランスのポンタリエ市に移して
製造。その後、19世紀のアペリティフは9割ほどがこの「アブサン」
だっとと言う話もある程、破竹の勢いでヨーロッパ中に大流行して
売れて行くのでした!!・・・。

しかし!、この「アブサン」のニガヨモギの成分「アブシンソール」と
言う油分には、人間の神経系統が冒され幻覚症状が出る成分がある
のです!! そのためにスイスでは1907年、フランスでも1915年
に法律で製造が禁止されます!!  そしてその後、世界中でも製造
が禁止になってしまったのでした!!・・・。

上記の画像は、ベルギーの画家「アンリ・プリヴァ・リヴモン」さんが
書いた「アブサン」のポスターです。 この「アブサン」というお酒は、
「飲むマリファナ」と言われた程強い中毒性があるので、人生に苦悩
する芸術家の中で大流行したのです! ゴーギャン、ヴェルレーヌ、
ロートレック、ピカソ・・・。「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」は特に、
この「アブサン」の中毒のせいで左耳を自分で切り落として銃で自殺
をした!と言われている説もあるほどです!・・・。パブロ・ピカソは
「アブサンを飲む女」という絵も書いています!・・・。そして日本では、
文豪「太宰治」が、「人間失格」の中でアブサンの事を

「飲み残した一杯のアブサン。 自分はその永遠に償い難いような
喪失感を、こっそりそう形容していました。絵の話が出ると、自分
の眼前に、その飲み残した一杯のアブサンがちらついて来て、ああ、
あの絵をこの人に見せてやりたい、そうして、自分の画才を信じさ
せたい、という焦燥にもだえるのでした」

と、こう書いているのでした・・・・。
皆さん、このアブサンが好きだったらしいので、アブサンを飲んで
幻覚を見ながら、自分の苦悩を表現していたのでしょうか?!・・・。

(上記の画像の「アンリ・プリヴァ・リヴモン」さんの「アブサン」の絵
は、「カフェ・スプリングバンク」に複製のがあります。よかったら
ご来店の時に見てって下さい~・・・。)


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そして現在、本物の「アブサン」は世界中で製造が禁止されているの
ですが、1981年からWTOが規制緩和をして、中毒成分の「ツヨン」
の残存許容量が10ppm以下なら製造可能となりました~。発祥国
であるスイスでも2005年に製造可能となったので、ほんの僅かな
ツヨン入りのアブサンに似せて造られたお酒「パスティス」などは
日本でも飲めるようになったのでした~~。


「アブサン」には、「飲み方」という儀式のようなのがあると、巷では
囁かれています・・・。それはフランス式の飲み方で、

①グラスの上に穴の空いたアブサンスプーンを置き、そのスプーン
 の上に角砂糖を置く。下のグラスにはアブサンを注いでおく。
②角砂糖に火をつける。
③角砂糖が溶けてくると、そこへ水を注いで角砂糖を溶かしながら
 下のアブサンの入ったグラスへ入っていき、アブサンは白濁する。
④そのスプーンでかき混ぜて、完全に白くなってから飲む・・・。

らしいです・・・。しかし、スイスでは、「アブサン・フォンテーン」と
言う水のディスペンサーで水割りにするだけらしいです・・・。



「アブサン」・・・・。みなさんは、どう思われたでしょうか??・・・。
幻想的なお酒、退廃的なお酒、精神的麻薬のお酒・・・、などなど、
「アブサン」には、正と負が絡まる妖艶なお酒!というイメージが
ありますね・・・。本物の「アブサン」はもう飲む事は出来ませんが、
10ppmのツヨンが入ったこの「ペルノー」や、「アプサント」などを
飲んで、昔の芸術家達の苦悩に浸るのも、また面白いと思います。
また、「カフェ・スプリングバンク」へのご来店お待ちしています・・・。



Commented by ガーゴイル at 2021-10-31 22:39 x
アブサンは欠席するというのが由来でアブサンには放心状態という意味もあってアブサン飲料は入手しにくい飲料の総称である。
by springbk2 | 2019-11-16 07:25 | お店からのご紹介 | Comments(1)