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3県の秘境~兵越峠ツーリング!!(その②)

中部天竜を目指してペダルを漕いでいたのに、出てきた看板は緑色の
「新東名、浜松北」だった!!・・・。道を間違ってひたすら走ってきて
しまい、気がついた時には、もう海まであとスグの所まで来ちゃって
いたのであった~・・・。
えぇ~!?、まぢで?!・・・
この、あまりに驚愕な事実に!・・・、僕たちの頭の中は真っ白になって
しまっていたのであった!!・・・・。

ルートから外れて25kmも走ってきたというコトは、往復で50km以上
も余分に!走らなければ帰り着く事が出来ないのだ!!・・・・。

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この時点で約6時間半ほど走ってきていて、時間はお昼の12時!!
走ってきたからには、走って帰るしかないのである!! 呆然自失
な気持ちのまま、来た道を帰っていった・・・。

と、とりあえずハンガーノック気味だったのと、お昼の時間なので
近くで見つけた「ドラゴンママ」というお店に入って作戦会議と昼食
をとったのであった・・・。この「ドラゴンママ」さんは、お惣菜など
の製造工場のようなトコロで、外にテーブルを並べてほんの少し
だけ昼食を出しているようなお店であった・・・。


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僕たちは「ドラゴンママ」さんにはあまり期待はしていなかったの
だが、注文した蕎麦の上に乗っかった天ぷらは、超美味しかった。

百戦錬磨の自転車レーサーであったMr.C も、今回のアクシデント
には愕然としていた・・・。ここから帰り道は想定110kmもペダルを
漕がなければ帰れないのだ!!・・・。どうしよう?!・・・。このまま
生きて無事に帰るつけるのか?!・・・。これまでのツーリングの中
でも、トップクラスの焦燥感MAXなのであった~・・・。


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それでも自転車で走らなければ帰れないので、来た道を25km走って
やっと国道473号線の分岐の赤い橋へと帰ってきた。なぜ?僕たちは
この赤い橋を見逃して通過してしまったのだろうか?!・・・。疑問は
頭の中でグ~ルグルと回るだけである。 しかし!、やってしまった
モノはしょうがない!! 後は、ひたすらペダルを漕ぎまくって帰る
しかないのだ! 「限界のその先までペダルを漕ぎまくるツーリング」
の本当の怖さが、ここに来て僕達を襲ってくるのであった・・・・。
(僕たちが単純に道を間違っただけという噂も?!・・・・)


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やっとのことで中部天竜に到着して、やっとそこからいわくの県道
1号線が始まるのであった・・・。中部天竜から県道1号線を登っていく
とスグに「佐久間ダム」と言う巨大なダムが現れる・・・。巨大過ぎて
目が眩むほどである。 それもそのハズ!、この「佐久間ダム」は
日本屈指の巨大ダムらしく、高さ155mで日本第9位の高さがあり、
日本第8位の総貯水量らしく、この佐久間ダム湖は「日本のダム湖
百選」にもなっているらしい!!・・・。(ダムカードもあるらしい!)

県道1号線は、この佐久間ダムの上を通っているのであった~~。
この佐久間ダムのコチラ側は静岡県、向こう側はもう愛知県なの
である・・・。「県道1号線」という名前は同じで繋がっている道なの
だが、こちら側は「静岡県道1号線」、向こう側は「愛知県道1号線」
になっているのである!!・・・。そして、この佐久間ダム湖が続く
間は、ず~~っと湖の真ん中で県境が分れていて、西側が愛知県、
東側は静岡県になっているのである。何だかとても不思議な気分
になる県道1号線なのである・・・・。


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佐久間ダムを越えて行くと、いよいよ3県にまたがる県道1号線の
「秘境中の秘境」の部分が始まるのである!! 最初に僕達の前に
出てきたのは、「隧道」セクションだった!!

この佐久間ダムの、連続しまくる隧道は、周りが打ちっぱなしの
コンクリートで出来ていて、どれぐらい昔に造られたモノなのか
分らないぐらいで、道幅も車1台がギリギリ通れるぐらいの狭さ
で、道もガタガタで、ちょっとお化けが出てきそうな感じがする
トンネルなのである!!・・・。こんな隧道が、これでもかっ!と
連続するのである・・・。まるでタイムトンネルか、ワープしそうな
このガタガタな隧道に、僕たちの体力はさらに奪われていくので
あった~・・・。


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車1台分しかない狭いトンネルの連続する「隧道セクション」を越えて
も尚、いわくの県道1号線は、ガタガタ、ジャリジャリの、タイトな
カーブの連続する狭いワインディングが延々と続いていった!・・・。
なので自転車ではなかなかスピードに乗れずに、時間だけが過ぎて
いっても距離は全く伸びずで、体力だけがどんどん奪われていって、
僕たちはもうこの辺りで体力の限界に近づいてしまっていた・・・。
それでも、辺りには、コンビニも商店も、エイドステーションも、
何にも無いのである・・・。補給出来ないのも、秘境道路ツーリングの
恐怖なのであった~・・・。

でも、行くしかない!!


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永遠とも思える程、足とお尻の痛みに耐え、泣きが入ったフトモモ
を堪えて、下を向いたまま黙々とクランクを回し続けて、やっとの
コトで、佐久間ダム湖のちょうど真ん中ぐらいにある「大嵐地区」へ
到着した・・・。僕たちは、もうすでに満身創痍・・・・。

この橋の向こう側の「大嵐(おおぞれ)」地区には、「夏焼隧道」という
秘境の道路を探索するマニア垂涎の廃道になりかけのトンネルが
あるのである!! 僕達の秘境探索魂をくすぐる「夏焼隧道」!・・・。
余分に50kmも走らなければ、当初の予定では、この「夏焼隧道」の
トンネルを端から端まで1.3kmほどを走ってみようと思っていたの
だが、すでに僕たちは身も心もボロボロ状態。でも、ここまで来た
からにはちょっとだけでも見てみようと、寄り道をしちゃったので
あった~~。

この橋は「大嵐線」という静岡県道288号線になり、橋の向こう側は
静岡県になるのである・・・。


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これが秘境中の秘境の道!、「夏焼隧道」だ!! ちょっと光りの具合
で残念ながら真ん中が白く濁っている写真になってしまったが、幽霊
が出てきそうな秘境感満点の狭く古いトンネルである!! トンネル
の向こう側にはまだ住んでいる人が数軒あり、この「夏焼隧道」が唯一
の外界と繋がっている道路なのである。全くスゴイ所だと思った・・・。

僕たちの乗鞍・白骨地区も秘境の温泉だと自称していたのだが、この
「夏焼」地区に比べたら、月とすっぽん、チーズとチョークほどにも
スケールが違うのであった・・・。

今回の僕たちは満身創痍なので、この入口だけを見て帰ってしまった。
もし!、次回再び来る機会があれば、この「夏焼隧道」を向こう側まで
通ってみたいと思うのであった~・・・。


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「大嵐地区」を過ぎても、県道1号線は相変わらず細いままの、狭い
カーブの連続するワインディングロードが延々と続いていった・・・。
極々たま~~に前から工事車両が来るので、カーブを曲がる時は
細心の注意が必要で、さらに心も削られていくのであった~・・・。
本当に心が折れそうな感じで、泣きが入っていた・・・・。


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それでも、やっと!県道1号線を抜けて国道418号線に出た~~。
国道に出た時には、思わず涙が出そうになってしまったのであった。

そして、PM4:00頃に平岡町まで戻って来た。中部天竜から何も補給
出来ていなかった僕たちは、やっと現れた人里である平岡町の集落で
食料品を売っている売店を真っ先に探した。コンビニは無いと思って
いたので、地元の商店が狙いだ・・・。そして、店の名前も分らないこの
画像の食料品店で、やっと菓子パンとドリンクを補給する事が出来た
のであった~。


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平岡から、今度は長野県の県道1号線へと入り、行きに走ってきた
道を登り返していく・・・。もうスピードは出ない。美しい夕焼けも
目に入らない・・・。だた黙々淡々とペダルにチカラを加えて廻して
いくのみである・・・。

そして阿南町から県道244号線へ左折して、この画像の激坂を登って
国道151号線へと上がっていった・・・。この最後の最後に現れた阿南町
の激坂が、また本当にスゴい激坂で、10%以上が休む間もなく延々と
国道151号線まで続くのである・・・。ここまで何とか騙し騙ししながら
進んできた僕のフトモモも心も、この激坂のせいで一瞬で焦げ付いて
しまったのであった~・・・・。もう、本当に涙が出たぐらいだった・・・。


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最後は、国道151号線のアップダウンをスピードに乗せて攻略して
北上していく。そして、真っ暗になるほんの少し前のPM5:30頃!、
スタート地点である「道の駅下條」に、帰り着くことが出来たので
あった~!!!

いや、ヤバかった!!・・・
今年は本当にヤバかった。自転車で帰り着くことが出来ないかも?!
と本当に思ってしまったぐらいだった・・・。しかし、一旦冷静に考えて
距離とアベレージスピードを算出して、なるべく休憩と補給も緻密に
計算しながら走ることで、何とか真っ暗になる前にゴールすることが
出来たのであった・・・。その代わりに、寄り道したい場所はスルーして
帰ってきてしまったのだった・・・。道を間違えて走り過ぎてしまった
こんなクレイジーな凡ミスは、今回が初めてだった・・・。

総走行距離=211km、獲得標高差=2955m!!・・・。獲得標高差は
今年も3000m近くになっていた。 時間はジャスト12時間である。
補給=アミノバイタル×3つ、菓子パン×3つ、エナジージェル×1つ、
スポーツドリンク×1、天ぷらそば×1つ・・・・。

今回も、度重なるアクシデントと約50km余分に走らなければ帰れ
ないという大ミスの波状攻撃に耐えながら、刻々とせまる時間との
戦いと、今年は帰り着けないかも知れない?という恐怖に打ち勝ち、
肩とお尻の痛みに耐え続け、何とかゴール出来て、「明日のジョー」
の矢吹丈のように真っ白な灰になるまで燃え尽きることが出来たの
であった~・・・。


本当は、今年はもうゆっくりと150kmほどでツーリングしようと
思っていたのに、結果はまた距離も200kmオーバー、獲得標高差
も3000m近くなってしまったのであった~・・・。それでも、また
来年も、自分達の限界に挑戦しながら、ツーリングを楽しみたい
と思うのであった~~。 
こんな、自転車も大好きな「カフェ・スプリングバンク」へのご来店
お待ちしています~。 日本一標高の高い乗鞍エコーラインを走りに
来る自転車フリークの皆さん!、休憩やコーヒーなどにお立ち寄り
下さい~~。よろしくお願いします~~。



by springbk2 | 2019-11-06 07:57 | アウトドア | Comments(0)