人気ブログランキング | 話題のタグを見る

秋山郷1周ツーリング!!(その②)

秋山郷1周ツーリング、昨日の続きです~~。

野沢温泉から秋山郷最奥の「切明温泉」まで走ってきた。ここまでで
約半分。走行距離も71kmとほぼ半分・・・。しかし、フトモモさんの
悲鳴はすでに聞こえてきていて、限界はもう7割近くにもキていたの
であった・・・。が、しかし!・・・、ココまで来たら、もうペダルを漕ぎ
続けないと、帰れないのである。

秋山郷1周ツーリング!!(その②)_a0353718_14133006.jpg
すでに疲労困憊な僕達には、切明温泉から伸びているこの白い橋が
あの世とこの世の境目のように見えた・・・。
でも、行くしかない!・・・・
のである。ここからやっと、秋山郷ツーリングのメインディッシュ
である奥志賀公園線のヒルクライムが始まるのである・・・。


秋山郷1周ツーリング!!(その②)_a0353718_14133554.jpg
ココからが、この「限界のその先までペダルを漕ぎ続けるツーリング」
の真骨頂なのである。 頭の中に、肺の苦しさと足やお尻や肩の痛み、
そしてペダルにチカラが入らなくなってきて、体力の限界が渦巻いて
きても、ペダルを漕ぎ続けなければ帰り着くことは出来ないのである。

それでもバックには、さっきまで通ってきた紅葉の彩りに美しく輝く
「鳥甲山」が見えていた。でも、疲労が蓄積してきている僕達の目には
なかなか入ってこなかったのであった。


秋山郷1周ツーリング!!(その②)_a0353718_14133961.jpg
僕達が、荒れていて自転車で通れるのか?と恐れていた奥志賀公園線の
道路は、予想に反して舗装がとてもキレイだった。舗装が荒れていた
国道405号線よりはよっぽどキレイで通り易かった。疲れてきた僕達
には、コレが唯一の救いなのであった・・・。

秋山郷~奥志賀公園線の紅葉は素晴らしい!とのネットの情報があり、
僕達は「紅葉のピークにこのラインを自転車でツーリングしたら、さぞ
感動する事間違いなし!だ」と、まるで楽園のような想像をしていたの
だが、実際にここまで80kmほども走ってきてからのヒルクライムに
なると、そんな紅葉の美しさは残念ながら僕達の心には響かなかった。
ただ坦々と下を見ながら痛む足でペダルを回すだけなのであった・・・。


秋山郷1周ツーリング!!(その②)_a0353718_21204597.jpg
さらに、僕達の予想に良い側へ反して、激坂のヒルクライムになる?!
と思われていた奥志賀公園線は、そんなに激坂なセクションは少なくて、
どちらかというと緩い坂が坦々と九十九折で続くルートであった・・・。
そして、大体のヒルクライムは上に上がれば上がるほどシンドい坂が
待ち構えているのだが、奥志賀公園線は上にあがる程坂が緩くなって
くるのであった・・・。拍子抜けで少し残念な感じもしたが、フトモモが
お亡くなり寸前の僕達には、ちょうど良かったのかも知れない・・・。


秋山郷1周ツーリング!!(その②)_a0353718_14134372.jpg
そして、走行距離が100kmを越えて少し行ったトコロで、ようやく
分岐点の「野沢温泉↑」の看板が出てきたのであった~! あの看板の
向こう側は下り坂なのか?!これで僕達は帰り着く事が出来るのか?


秋山郷1周ツーリング!!(その②)_a0353718_14134576.jpg
が、しかし!、、、そうは問屋が卸さないのである。人生はそうは
甘くないのである!・・・。峠を越えたら、向こう側はもう下り坂だと
思ったのだが、その先も延々と苦しいアップダウンが連続して続いて
いき、下ったと思ったら登り、またその先もこれでもう登りは終わり
かぁ?!と思ったら下った先に登りが待っていて、それが10回以上
も騙されて、だんだんとメンタルもヤラれてしまったのであった・・・。

これが、Mr,C の言う、意識が真っ白になった先のペダリングなのか?
真っ白な意識がブッ飛んだ先にあるペダリングの境地なのだろうか?!
でも、ヘタレでヘロヘロになった僕には分からなかった。ただひたすら
ペダルを回していた僕の意識は、この蒼い空には融けてはいかなかった
のであった~・・・。


秋山郷1周ツーリング!!(その②)_a0353718_14135099.jpg
いくつものアップダウンを越えていき、いくつもの「もう終わりか?」
という僕達の希望が打ち砕かれて、10回以上も峠を乗っこしていき、
ようやくダウンヒルになっていった~。苦しみからの解放と、これで
やっと帰り着くことが出来るのだ・・・という安堵感で、僕はユルユルと
下った行った・・・。でも野沢温泉へのダウンヒルでは、Mr,C の一級品の
高速自転車コーナリングが炸裂していった~!!


秋山郷1周ツーリング!!(その②)_a0353718_14135310.jpg
そして、ようやく!野沢温泉のスキー場の上まで来た~!! やっと
帰ってこれた~。

雪の無い、紅葉真っ盛りな野沢温泉スキー場の斜面、そしてリフトの
掛かっていないリフト線は、何だか異世界のような、特別な場所なのか
という違和感があった・・・。


秋山郷1周ツーリング!!(その②)_a0353718_14135611.jpg
Mr,C を追いかけて、紅葉の美しいトンネルの中を、僕も渾身の高速
ダウンヒルだ!!・・・。しかし、僕の写真は紅葉をメインに撮影した
ので、何だかスピード感が無い・・・。


秋山郷1周ツーリング!!(その②)_a0353718_14135957.jpg
どれぐらいのコーナーを攻めて曲がったのか?、どれぐらいの時間を
スピードに乗せて楽しんだのか?、延々と続く下り坂を僕達はこんなに
登ってきたんだ、と思いながら下っていった・・・。そして、野沢温泉の
ゴンドラを過ぎていき、もうブレーキを握る腕がかなり疲れてきたなと
思っていた時、一気に景色が拓けて野沢温泉スキー場を見渡せる場所に
出た。 僕達は自転車を止めて、野沢温泉の毛無山の紅葉をやっと見る
ことが出来たのであった・・・。あの山の向こう側から来たんだと、少し
感慨深かった。


秋山郷1周ツーリング!!(その②)_a0353718_14140201.jpg
そして、スグに野沢温泉の温泉街に入っていった~。ここでやっと!、
カロリーと水分補給が出来たのであった~。切明温泉から→ここまで
無補給だったので、お腹も減り、足がつりそうになっていたのだった。
食べたカロリーはもちろん!、野沢温泉の「温泉饅頭」だぁ~。そして
野沢温泉の湯畑の麻釜を眺めながら開放感と安堵感に包まれていった
のであった~・・・。


秋山郷1周ツーリング!!(その②)_a0353718_14140663.jpg
野沢温泉街からは全部下りで国道117号線へと帰り着き、また来た道を
今度は逆方向の左折して帰っていった・・・。国道に出ると道が広くて走り
やすくて、Mr,C の最後の渾身の漕ぎで時速35km/hで引いてもらった。
自転車でスピードに乗せて走るのは、流れる景色が本当に気持ちイイのだ。


秋山郷1周ツーリング!!(その②)_a0353718_14140961.jpg
そして、3:00ちょっと過ぎたぐらいに、無事にスタート地点である
道の駅千曲川にゴール出来たのであった~!! 走行距離137.8km、
行動時間=8時間48分程、獲得標高差はMr,C のガーミンが無いので
分からないが、体感ではたぶん3000m越え・・・、カロリー=肉まん1つ、
アミノバイタル×2つ、カロリーメイト×3、とち餅×1つ、だけだった。
(完全に補給不足だった・・・)


だんだん僕達もアラフィフになってきていて、年齢からくる体力と筋力
のダウンヒルは避けられず・・・、それでも今年も1周自転車ツーリングに
行き、度重なる過酷な状況と試練を乗り越えて、無事に帰り着くことが
出来たのであった~。今回の秋山郷は、道路が荒れていてパンクするの
ではないか?と不安だったが、奥志賀公園線の路面はキレイな舗装だった
のでパンクしなくて良かった! そして、ゴールする事が出来た達成感と
自分の体力と足で漕ぐスピードの爽快感に浸れて、シアワセだと思ったの
であった~~。


またチーム・スプリングバンクの自転車部は、来年もどこかのルートを
1周して走り続けていきたいと思ってます~。そして自転車ヒルクライム
の聖地である「乗鞍エコーライン」をロードバイクで走りに来たら、こんな
「カフェ・スプリングバンク」へのご来店お待ちしています~~。
よろしくお願いします~!!



by springbk2 | 2022-10-31 07:02 | アウトドア | Comments(0)