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烏帽子岩左稜線マルチピッチクライミング②

小川山、「烏帽子岩左稜線」のマルチピッチクライミング、
昨日の続きです~~!!

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【10ピッチ目】ハイライトのナイフリッジを進んでいく。この場所が
ルートの一番気持ちイイピッチだったかも知れない。5.6グレードで
こんなナイフリッジの快適な場所を岩峰を伝って登って行けるのだ!
紅葉に染まる小川山の景色も楽しみながら進んでいったのであった~。


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【11ピッチ目】少し下って左に曲がり、屏風のように聳え立つこの
フェイスの左側に登り上げるピッチだ。5.5グレード。ココを、再び
若者KM君にリードして頂いた。ここまで来るとKM君も、カムで取る
プロテクションや、支点を作ってのフォローのビレイにも慣れてきた
感じがあった。


烏帽子岩左稜線マルチピッチクライミング②_a0353718_22084848.jpg
【12ピッチ目】烏帽子岩本峰に登り上げるメインのハンドジャムサイズ
のクラックルート!「3の楯」である!! このメインのクラックルートは
僕がリードさせて頂いた!! 約10mちょっとぐらいのハンドクラック、
最初は怖かったのだが、登って行くに連れてハンドジャムがバチ利きで
快適に登って行く事が出来たのであった~。ココももちろんオンサイト!
落ちなくて良かったぁ~・・・。


烏帽子岩左稜線マルチピッチクライミング②_a0353718_22123059.jpg
【14ピッチ目】13ピッチ目は歩いていける稜線歩きの50mなだけ。
そしてこの14ピッチ目は、懸垂下降で下るピッチだった。ロープを
ほどいてラペルダウン用にして下っていったのだった・・・。。画像は
フォローのKM君だ。岩峰での懸垂下降は、着地場所が狭くて難しい・・・。


烏帽子岩左稜線マルチピッチクライミング②_a0353718_22095837.jpg
【15ピッチ目】このピッチは大きく聳える「4の楯」のピッチである!
その手前の5mほどのクラックの岩をとりあえず越えていき、その後
の4の楯がメインのワイドである。


烏帽子岩左稜線マルチピッチクライミング②_a0353718_22100029.jpg
【4の楯】である。この大きな割れ目の向こう側へと乗っ越していく。
それでもグレードは5.5なので、ここもサクっと登って行く事が出来て
快適な4の楯なのであった~。

この後の向こう側の16ピッチ目は「ラペルダウン」とルート図には書いて
あったのだが、ロープを担いで藪の中を歩いていった・・・。ちょっと迷い
そうになったのだった・・・。


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【17ピッチ目】5m程の少しワイドなクラックを登って行き、最後の
18ピッチへと続く17ピッチ目。5.7グレードなのに意外とこのワイド
クラックは難しく感じた・・・。


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17ピッチ目をフォローで登ってくるKM君。もうこの時点で17本もの
ピッチを一緒に登ってきていた・・・。陽も傾いてきていて、風も冷たく
なってきていて、夕暮れが近づいてきていた。朝9:30頃にスタート
して17ピッチ登ってきて、もう夕方になってきてしまっていたので
あった~。1日中クライミングに浸れるこのルート!、18ピッチもの
マルチピッチなんて、日本中探してもなかなか無いのである。


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【18ピッチ目】最後のラストボスである「5の楯」の大チムニーである!!
この5の楯も僕がリードさせて頂いたのであった~!!

体が丸ごと入る大チムニー。なのでカム・デバイスでプロテクションは
取れないのである!・・・。そしてボルトも無し!!・・・。だから、かなり
怖いのである。最後のチムニーを抜けるこの写真の中で僕がいるトコロ
に1本だけハーケンがあるだけなのである・・・。

それでもグレードは5.8・・・。行くしかないのである!!

下のチョックストーンに乗り上げて、そこから背中と膝で身体を押さえ
ズリズリとしながら少しずつ上へ上っていく・・・。下を見たり、落ちたら
どうしよう?!、とか考えるともう怖過ぎるので、岩の中に少しだけある
ホールドと大チムニーの上部に見える四角い青空だけを見ながら登る・・・。
そして、大チムニーを抜ける手前で一番大きいキャメロット#4を奥の方
にキメて、一気に抜けてイッたのであった~!!落ちなくて良かった~。
抜けてしまうと意外と簡単だったなと思ったり、落ちなくて良かったぁ~
と安堵したり、コレで烏帽子左稜線マルチピッチが終わってしまった・・・、
とちょっと寂しくも思ったり、いろんな達成感が僕の心の中に渦巻いて、
感無量だったのであった~!!


烏帽子岩左稜線マルチピッチクライミング②_a0353718_22102180.jpg
大チムニーをフォローで登る若者KM君。フォローでの大チムニーの
クライミングはバックパックを持ち上げなければならないので背中を
使えないから狭いチムニー内で登るのが難しくて、最後のラストボス
的なピッチで何だか不完全燃焼だったらしく、若者KM君はもう一回
登り直したい!とアンコール~・・・。

一度ラペルして、もう一回何も持たない状態でトップロープでトライ!
初体験のチムニー登りだったのたが、持ち前の若さと身体能力で今度は
チムニー内に身体を入れ込んで、一気に登ってきたのであった~!!


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若者KMには、初めてのマルチピッチでのリードに加えて、初めての
チムニー登りを体験して頂いた。そして2回目のチムニーはちゃんと
ノーテンで登ってきて、本当にさすがなのであった・・・。

バックは、烏帽子岩本峰である。あそこを越えてココまで来たのだ。
僕達の中には、フリーのレッドポイントの時の爆発的な嬉さじゃなく、
穏やかな達成感がジワリと広がっていたのであった~・・・。


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「烏帽子岩左稜線」の帰りは、18ピッチ目の奥から歩いて帰れるので
ある。ただ、18ピッチも登ってきているので、帰りの下りもかなり
長かった・・・。夕暮れ迫る中僕達は、少し急いで歩いてスタートした
取り付きまで帰っていき、残置したギアを回収した頃にはもう薄く
暗くなりかけていた。ぞして廻り目平の車に到着したときには真っ暗
の一歩手前となっていて、まさに!ギリギリのタイミングでの下山と
なったのであった~。

1日中かかっての18ピッチのマルチクライミング、1日中遊びすぎた
のであった~・・・。


11月はもう少しだけクライミング頑張りたいと思います~。こんな
ヘタレなクライマーな「カフェ・スプリングバンク」をよろしくお願い
します~。乗鞍高原へお越しの際にはお立ち寄り下さい~~。
(JFAの会員証で割引します~~!)



by springbk2 | 2023-10-30 07:03 | アウトドア | Comments(0)