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ワイン 723

今回のワインは、ず~っと疑惑のブドウ品種だった「カルメネール」を
「安旨ワイン探検隊」で飲んで、体験してみたのでした~・・・。

テラノブレ、カルメネール、レゼルヴァ・エスペシアル」2020年です~。
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このワインは、南米チリの最大のワイン産地のコルチャグア・ヴァレーで
栽培された「カルメネール」というチリ固有の品種のブドウのワインです。

カルメネール」は、元々はボルドーの6つのオリジナルの赤ワイン用の
ブドウの一つです。18世紀頃はボルドー・メドックでも広く栽培されて
いました。しかし!1860年代後半、「フィロキセラ禍」というブドウを
食い潰すアブラ虫が猛威を振るい、ヨーロッパ全土のブドウ畑を壊滅
させてしまい、「カルメネール」はヨーロッパのワイン界から姿を消して
しまうのでした・・・。
しかし「カルメネール」は、1840年頃から南米チリへフランスから輸出
されていたワイン用ブドウの「メルロー」の中に混ざって、チリへと輸入
されていたのです。そして南米ではフィロキセラの災害は無かったので
「カルメネール」はチリで生き延びるのです。でも「カルメネール」はチリ
では「メルロー」種だと思われていて、ずっとメルローだと思われていて
100年以上もの間栽培されていました。そしてグローバル経済になった
1990年代、明らかに普通のメルローのワインとチリのメルローの味が
違うという事になり、DNAを調べたところチリでメルローだと思われて
いたブドウが「カルメネール」だという事が判明し、カルメネールは見事
にチリ固有の品種として復活していったのでした~!!

造り手は「テラノブレ」です。カルメネールが判明する1年前の1993年に
創業。マウレ・ヴァレー、コルチャグア・ヴァレー、アコンカグア・ヴァレー
の4ヵ所で300ha以上もの畑を所有。良質のブドウをサステイナブル農法
で栽培しています。ファーストヴィンテージの1994年から高評価を得て、
2016年には「インターナショナル・ワイン&スピリッツコンペティション」
にて「チリ最優秀賞」を受賞しました!!

この「レゼルヴァ・エスペシアル」は、コルチャグア・ヴァレーで栽培された
「カルメネール」種を100%。手摘みで収穫、除梗されます。ステンレス製
タンクで低温マセレーションがなされ、約8~12日間の発酵がなされます。
そして新樽無しの古樽で約12~14ヶ月間の熟成がなされます~。



安旨ワイン探検隊でもあまり取り上げてこなかった「カルメネール」・・・。
そのカルメネールを今回はしっかりと検証しました!。オープンです~。
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このワイン、開けてスグから濃厚な香りがグラスに広がってきます。
ベリー系の果実感とスパイシーな香り、そしてインクのように濃厚な
感じがあります。味わいも滑らかで、スパイシーな感じがそのままに
酸味も渋みも穏やか。でも若いワインな感じで、ピリッとした感じが
少しだけありました~。熟成すれば収まるのかな、と思いました~。


チリ固有の品種で歴史ある「カルメネール」を今回は飲みました~。
こんな面白いワインを飲みに、「カフェ・スプリングバンク」へご来店
下さい~。お待ちしています! よろしくお願いします~~。



by springbk2 | 2023-11-25 07:02 | お店のお酒のご紹介 | Comments(0)