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大崩山バックカントリースキー。(その①)

先週の某日・・・、NJさんから今シーズン初のバックカントリースキーの
出動要請があり、僕は抗えずに行って来ちゃいました~・・・。

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この日は、寒波で大荒れの日々の後の某日で、天気予報では晴れマーク
が並んでいて比較的天気は良さそうな日だったのです・・・。でも、寒波
の後の日だったので、山の上では雪が1m近くも積もっているだろうと
言う感じだったので、行き先の山とルートが難しかったのでした・・・。

僕達は北部の山も考えたのですが、僕の仕事の都合もあって、近場で
行った事が無い山のルートという事で、裏乗鞍の大崩山にターゲットを
ロック・オン! 朝6:00にスプリングバンクに集合して、→安房トンネル
を抜けて岐阜県側の平湯へ車を走らせます。そしてキャンプ場の駐車場
からバックカントリースキーの用意をして、7:00ジャストにスタート
して行きました~~。

しかし!、スタート時の平湯キャンプ場は、どんよりグレーな曇り空で
雪がチラチラと舞っていたのです・・・。一抹の不安が胸の奥から滲んで
きます・・・。


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スタートしてスグぐらいは、まだ笹ヤブが出ていたりして、平湯周辺
でもまだまだ積雪は少ないように感じました・・・。今シーズンは本当に
どこも雪が少ない感じです・・・。それでも足元には先日の大荒れの吹雪
で降り積もったフカフカの新雪が約50cmぐらいはあり、スタートから
もうフルラッセルを強いられたのでした~・・・。

今回のチーム・スプリングバンクのメンバーも、Njさん、ヒマラヤンMT
さん、そして安全運転スキーヤーの僕の、3人です~。


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右の北東尾根に登り上げてからは、辺りはもう真っ白になってきました!
先日の寒波で大荒れの天気のせいで、周りの木々も着雪していて真っ白!
コレはこれでメチャクチャ美しかったです!! が、しかし!、気温は
マイナス10℃ぐらいで足先も手の指も痛いぐらいだったのでした・・・。


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上へと登るにつれて、辺りの木々はさらにドンドン真っ白になって
いきます!・・・。時々見え隠れする青空が、またさらにこの真っ白な
世界を美しく魅せてくれました~。

どんどん真っ白な世界になっていくにつれて、足元の雪はどんどん
深くなっていき、ラッセルもさらに深くなっていきました!!・・・。
急斜面だと、もう膝上ラッセルぐらいにもなりました~・・・。


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大崩山の北東尾根は、急に狭くなったり広くなだらかな台地になったり
と、様々な斜面でした。そして最後の稜線に登り上げるトコロは疎林な
35°程の急斜面になっていきました・・・。オマケに足元の雪はサラサラに
なってきて、歩いていると中に氷の層が感じられました・・・。


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そして、疎林な斜面の広大なオープンバーンに出た時、先頭だった僕は
この斜面をトラバースしていこうと5~6歩出て行った、その時!!!、、、
ボグッ!!!というか、
ドスンっ!!!という巨大なワッフ音が
辺りに響いたのです!!!・・・・。

僕は、「雪崩れた!!!」と思ったのですが、斜面は動きませんでした・・・。
僕の感覚としては約5cmぐらいは下に落ちたような感触があったのですが、
何も起こりませんでした・・・。これは、ギリギリセーフで雪崩れなかったと
いうコトだと思います!・・・。僕はその後、その場を後ずさりして引き返し、
トラバースする前の場所まで戻り、その後密林になった尾根の上を細かい
ジグを切って何とか登ってイッたのでした~・・・。

僕は約20年ほどバックカントリースキーをしていますが、あれだけ大きな
衝撃を伴うワッフ音は、これまでに聞いた事も経験した事もありません・・・。
それだけ巨大なワッフ音だったので、恐怖で身体が動かなくなった程でした。
(※「ワッフ音」とは・・・、積雪の状態が不安定で、雪の層の中に隙間があって
登山者やスキーヤーがその上を歩くと雪の隙間が崩れてボフッとかいう音
が鳴るのです。積雪が非常に不安定で雪崩の前兆なのです・・・。)


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その後もワッフ音は何度もしていました・・・。それでもスラフは落ちたり
していましたが、斜面のスラブが流れての雪崩にはなりませんでした・・・。
そんな中、稜線直下の最後の恐怖のトラバースをこなして、何とか稜線
まで辿り着くことが出来たのでした~~。


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そして、向こう側は広い稜線となっている大崩山の山頂直下を最後に
こなして、もうコレ以上高い場所は無いトコロまで辿り着きました!!

今回もここまでいろいろありました・・・。巨大なワッフ音、膝まで潜る
激ラッセル!、それでも7:00スタートして、ジャスト12:00に5時間
ちょうどで山頂に到着することが出来ました~!!


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今回もヤリました~!!
周りはホワイトアウトで真っ白で、景色は何も見えませんでしたが、
一応3人で記念写真です~・・・。


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本当なら、大滝川右俣本谷でも滑れればイイかな~?!とか思って
いたのですが、これだけワッフ音が鳴りまくっているこの状況では
怖すぎてどこにもドロップ出来ません!!・・・。なので、登ってきた
なるべく木々が密になった尾根上を少しずつ落として帰りました~。


ワッフ音が鳴りまくる恐怖の斜面へのドロップ・インは、、、
滑走篇のその②へ、続くっ!!・・・


by springbk2 | 2024-01-28 07:03 | アウトドア | Comments(0)