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ノルウェー遠征BCスキーツアー! (スキー滑走篇③)

3本目のBCスキーを目指して僕達は、スキーで滑れそうな山で僕達の
滑走意欲を掻き立てるようなカッコイイ山を探しながら車を走らせて
いく・・・。車のスピーカーからは、とめどなく音楽が流れていく・・・。

そして、目の前に孤高の白い山が見えてきて、そこに1本のラインが
僕達の心の目に拓かれた時、車内のスピーカーからジョン・レノンの
「Across The Universe」が流れてきた・・・。

[Nothing's gonne change my world]
 (何者も僕の世界は変えられない)
[Jai Guru Deva] (サンスクリット語)
 (自分の心の中にしかない光が苦しみという闇をかき消す)

この瞬間にこの曲が流れてきたのが最高すぎる・・・。そしてその意味は
ジョンの音楽と共に僕の心の奥に響き、日本から遥か遠くで彷徨いひた
走る僕たちと重なり、流れ去っていく景色と時間とが融け合っていって、
涙が頬を伝って流れていったのだった・・・。


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そんな感じで車を走らせて、ロフォーテン諸島を最奥の島へと進んで
行く・・・。ロフォーテン諸島の先端は、4つの島々から成り立っている。
ヴォーガン島、ヴェストヴォーゴイ島、フラックスタッド島、そして
最先端のモスケネス島だ・・・。僕達は海風の音を聞きながら海岸沿いに
走っていき、比較的大きなフラックスタッド島のレクネスという町に
辿り着いた時、そこから大きな白い山が見えてきたのであった・・・。

その山を見た時、その山の真ん中のライン登って滑りたいという滑走
意欲が僕達の心に湧き上がってきたのだった。なので[E10]の幹線道路
から外れて山の麓へと走っていくと、また大勢のスキーヤー達で溢れて
いるパーキングが偶然見つかったのであった~!! ココはXCスキーの
人ばかりだったのだが、ここからだと見えていた山へ辿り着けるのでは
ないか?と推察して、僕達はここから3本目のBCスキーをスタートして
いったのであった・・・。


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XCスキーのコースのピステンがかかっているルートもあったのだが、
僕達は公園の丘のような起伏のラインをゆ~っくりと直上していった
のだった・・・。雪はここでも少なくて、雪を繋げてシールで登って行ける
ラインはアミダくじのようだった・・・。 しかし、丘のような山の上部へ
いくと、やはり僕達の周りにはまた、あの!、海からいきなり切り立つ
岩峰の絶景が広がっていくのであった~!!


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そして、ゆる~い丘のような1つ目の山頂に到着する。すると、その山の
向こう側に、僕達が滑りたいと思ったターゲットである山が見えてきたの
だった。「ブリティンデン(Bulitinden)」だ。あそこへ登って滑るのだ!!

しかし、3本目の時は午後遅くだったので、この日はとりあえずこの丘の
ようなピークから車のあるパーキングまで滑って帰っていったのだった。


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そして、次の日。ノルウェーでの4本目のスキーとなる滑走を目指して
昨日の丘のようなピークから向こう側へと滑り込んでいったのだった。

スキーからシールを剥がして、岩と岩の間に残っている硬い雪の斜面を
ガリガリと滑り下りていく・・・。この後、目の前に見えている急峻な山を
僕達は登る事が出来るのか?、滑る事が出来るのか?、自問自答しながら
進んでいった・・・。


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そこからはもちろん、アイゼンとピッケルの世界となっていった・・・。
でも、カッチカチのアイシーな斜面ではなく薄っすらと2cmぐらい
雪が積もった柔らかい雪だった。だからアイゼンがサクサクと良く
利いて登りやすかったので、良かった・・・。


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アイゼンを蹴りこんでピッケルを差し込む。この作業を永遠とも思える
ぐらい繰り返して少しずつ確実に登っていく・・・。登りやすい雪質とは
いえ、45°ぐらいもある急斜面なので、1つ滑ったら命は無いのだ・・・。
息が切れ、フトモモさんからも悲鳴が上る・・・。それでも僕達は登る!
なぜ登るのか?という明確な答えは、僕達にも分からない。それでも、
山頂から見える絶景を目指して、そこからスキーで滑る瞬間を目指して、
登っていったのだった・・・。


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そして!、アイゼン&ピッケルの作業を1時間程もこなして、やっと!
山頂に立つことが出来たのであった~!! ブリティンデンの山頂に
登頂成功だ~!!
久しぶりのアイゼンにピッケルの登攀で緊張したのだが、何とか登頂
出来て、本当に良かった。そして山頂の向こう側には、またさらなる
絶景が見えたのであった。


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ブリティンデンの山頂にあったケルンに、また僕達も石を1つ重ねて
きた・・・。この先、何人の日本人がこのノルウェー・ロフォーテン諸島
のブリティンデンの山頂に訪れる人が居るのか?・・・。誰も僕達が2つ
石を積み上げたこのケルンの事を知る事は無いだろうと思いながら・・・。


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そして、ブリティンデンの山頂でスキーからシールを剥がして、
ブーツのバックルを締め、ゴーグルをセットして、滑走の用意を
する・・・。この絶景の景色に吸い込まれるように、僕達も深く息を
吸い込んで、KM君がドロップ・インしていったのであった~。

約40~45°程もある急斜面。表面に僅かにうっすらと雪がついている。
ガッチガチではないがとてもアイシーな斜面に、KM君は臆する事無く
確実にターンを決めていく。絶対にコケられない超急斜面にも関わらず
ギリギリまで攻める素晴らしい滑走だった。


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そして、斜度が少しずつ緩んでくると、そこから一気にスキー板を
フォールラインに向けていき、ターンを大きくしてスピードを上げて
豪快に滑りきっていったのであった~!!

バックにはフラックスタッド島の美しい山々の連なりと、レクネスの
町が見えていた。 向こう側からも僕達のスキー滑走が見えていたの
だろうか?!・・・。


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そして安全運転スキーヤーの僕も、KM君の後を追ってスキーヤーズ
ライトの斜面へと滑り込んでいった。コッチの方がうっすらとだが
積雪がしていて柔らかくて滑りやすかったので、僕もギリギリまで
スピードを乗せて攻めて滑ってみたのだった~。 僕のバックには、
KM君の斜面とは逆側の景色が広がっていた・・・。コチラ側でも海に
向かって滑ると向こう岸まで見えて、メチャクチャ美しかったので
あった~!!


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そして、下部では僕たちの滑った2つのラインが重なって同じ斜面となり、
僕もKM君と同じように、最後はスピードに乗せて滑って行こうと思った
のだが、ガリガリの硬い斜面で僕は思うようにスピードに乗せて滑る事は
出来なかったのであった~・・・。 

まだノルウェーでパウダースノーは1回も滑っていない・・・。パウダーは
いつ降り積もるのか?! 一体どこへ行けばパウダーを滑れるのだ?!・・・。


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自分の自由は、自分達の手の中にある。
一瞬の自由を、自分達の手で手に入れる。
そして自分達の一瞬の自由を、自分達の心の中に
永遠に焼き付けるのである。

これで僕達も、アイゼン&ピッケルでの登攀、→そして超急斜面での
スキー滑走がノルウェー・ロフォーテン諸島のブリティンデンの斜面で
成功させる事が出来たのであった~!! これがノルウェーでの5本目
のスキー滑走となったのであった・・・・。


まだまだ 続くっ!!・・・・



by springbk2 | 2024-04-08 07:03 | アウトドア | Comments(0)