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乗鞍の歴史を語る会 開催!

昨年から乗鞍で開催されている「乗鞍の歴史を語る会」の第4回目が
開催されました! 地元の方だけで開催していたのですが、一般の外部
の方も参加できるスタイルにしようと、今回からは のりくら観光協会
の「天空ふぁんCLUB」の中のイベントとして開催されました。

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こちらが今回の案内チラシです。歴史のお話を集まった人たちであれこれ
する気軽な集まりです。かしこまらずに聞いて関心を深めてもらい、疑問
は何でも質問できるような会にしたいという当初の主旨があるのです。

今回のテーマは「梓水神社(あずさみずじんじゃ)」です。
担当スタッフと地元の若者たちは 予め大宮熱田神社の宮司さんを訪ねて、
色々なお話を聞いてこの会の準備をしてくれました。


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宮司さんのお話では この「梓水神社」の御神体はこの「御池(おいけ)」
である とのことです。集合した ふれあいパークから歩いて「御池」の
横を通過して行きます。


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そして その先にあるのがこの案内看板です。「御池」の由来が記載
されていて、ここで説明を聞きました。


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「御池」は、現在は県道84号が横を通過していて明るい雰囲気の溜池の
ように見えていますが、昔は鬱蒼とした古木が茂る神聖な場所だった
そうです。池の水面には植物はなく、水鏡のように映り込んでいたと。
池の小島にある祠を建て替えた時には厳島神社と朝日神社が祀られて
いるのが確認されたそうです。


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さらに進むと県道沿いに石造りの鳥居があり、「梓水神社」の入口に
到着します。1300年以上の歴史ある神社です。ここから参道を進む
と社殿があります。


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参道の途中には「祝殿(ゆわいでん)」と呼ばれる神様をお祭りしたエリア
があります。この地域独特の風習のようで、同じ苗字の仲間たちで「地組
(じぐみ)」という集まりをつくり、それぞれの神様をお祭りしてあります。
ここには "神様の足跡" と呼ばれている窪んだ岩があります。実際に神様が
つけたものではないでしょうが、きっとそれぐらいここを大事にしてきた
地元の人々の中に生まれた伝説のようなお話なのでしょう。


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鬱蒼とした森の中を進む参道の先に長い階段があります。この雰囲気も
神秘的で、四季を通じて散策するにも心地良い空間です。


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階段を昇るとこの社殿があります。手前の拝殿は昭和18年に建て替えられた
ものだそうです。当時新潟の建設会社が建て替えを担当したそうで、その際
に一緒に来た木嶋治郎さんという方が3年の歳月をかけて彫った大作です。


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拝殿の奥に本殿がありますが、横に回り込まないと見えません。
本殿の屋根には千木が縦にカットされているのが見てとれますので、
男の神様を祀っていることが分かりますが........本殿にある御神体は、
宮司さんでさえ 実際に目にすることはできません。

梓水神社」の詳しくは、コチラから以前のブログをご覧ください。


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歩き終えたら、ふれあいパークに戻り、室内でのお話し会です~~。
山田宮司のインタビュー内容をまとめた編集動画や、神社建て替えの
頃に撮影された昔の写真なども投影されて、うぉ〜〜〜と興味津々の
皆さんで盛り上がったりしていました。

「歴史ある乗鞍の文化をなんとか保存したい会」という有志のグループ
が発足し、こうした活動を通じて、関心を広めていくことになりました。
神社などの堅いイメージのテーマだけでなく、昔の暮らしや方言などに
ついても、若者に知ってもらって、大切に語り継ぎ保存していくために
長く続けていけたらいいと思います。

秋にもテーマを変えて、このようなイベントを開催する予定ですので、
興味のある方はご参加ください。
イベント情報は「のりくら天空ふぁんCLUB」のFBにて発信されます。
 → こちら



by springbk2 | 2024-06-22 07:00 | イベント | Comments(0)