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伝統のドイツビールのご案内~。

今回のビールは、常連のお客様の熱い要望により、いままで取り扱って
こなかったドイツ伝統の燻製ビールを緊急で取り寄せたのでした~!!

シュレンケルラ、ラオホ、ヴァイツェン」です~!!!
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シュレンケルラ」というビールは、ドイツの南部・バイエルン州にある
バンベルグという古い街だけで伝統的に醸造されている燻製ビールです。
バンベルグの旧市街は世界遺産にもなっている街で、その旧市街にある
「青いライオンの家」というタヴァーン(居酒屋兼宿屋)が始まりだそうです。
この建物は1405年にドミニカ通り6番地として登録された記録があるそう
です・・・。その後、ドミニカ修道院が所有していたりした歴史がありますが、
1678年からヘラー家が醸造所に使い、「ヘラー醸造所」がスタートします!
これが「シュレンケルラ」ビールの始まりです。その後時代ごとに紆余曲折
がありましたが、1866年に現在のヘラー醸造所のグラッサー氏が就任し、
現在の形で伝統的なラオホビールを醸造します! これが現在販売されて
いる「シュレンケルラ」となったのでした~。

そして中世の頃、この地域のビールはほとんどが燻製した麦芽で醸造する
「ラオホ」というバンベルグの固有の伝統的なドイツビールだったのですが、
19世紀になって火が薪を焚いて造るモノから→麦芽生産が工業的になって、
燻製麦芽がなくなっていったので、伝統の「ラオホビール」は衰退していった
のでした・・・。なので、現在では「ラオホビール」は、この「シュレンケルラ」
と「シュペチアル」、そしてフランケン地方で少しだけしか残っていないの
です!!・・・。 それだけ貴重なドイツ伝統のビールなんですね~。



伝統のドイツビールのご案内~。_a0353718_18555730.jpg
「シュレンケルラ」という名前は、2代目のアンドレアス・グラッサーさんが
事故で怪我して曲がってしまった足でフラフラ~と千鳥足で歩く様子から
「シュレンケルン」=「腕や足などをブラブラさせる」という意味のあだ名が
そのままビールの名前になったようです! この赤いマークの中に居る人
が、その「アンドレアス・グラッサー」さんだそうです~・・・。

現在の「シュレンケルラ」の歴史的建物は、レストラン、ドミニカ会の礼拝堂、
バンベルグの部屋(秘密結社の会議が行われた部屋!)、ウーランルームなど
があり、見学出来るようになっているらしいです~! そしてビール醸造は、
現在ではもう「シュレンケルラ」の建物ではなく、近くのシュテファンベルグ
というトコロに醸造施設があり、そこで醸造されています。大麦麦芽の焙煎
には約3年間程寝かせた地元フランケン地方のブナの木の薪を使って、1日中
燻されて作られます! そしてラガー酵母で下面発酵の醸造がなされます~。
その後、「シュテファンベルグ」の丘の地下にあるビアケラーという冷蔵熟成庫
で寝かされるのです~!! そして、この「ヴァイツェン」は、小麦も使って
醸造されたビールなのです・・・。


ドイツ伝統のビールは大体500mlでちょっと高価なので、なかなか取り寄せる
事が出来ないのですが、今回は極小だけ入荷しました。お店のカウンターには
並べないので、もしご興味のある方は「ネット見た、ラオホ飲んで見たい!」と
お申し付け下さい。「カフェ・スプリングバンク」へのご来店お待ちしています。
よろしくお願いします~~。







by springbk2 | 2024-08-14 07:00 | お店のお酒のご紹介 | Comments(0)