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霞沢岳バックカントリースキー!!(滑走編)

霞沢岳バックカントリースキー!! 昨日の続きです~~。

「スキー滑走編」ですが、滑り降りる前に、霞沢岳山頂からの景色を
お届けしたいと思います~!!

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まず最初は、「霞沢岳」の山頂から見る穂高連峰です~!!
「霞沢岳」の山頂は、穂高連峰が一際美しく見えるスポットとして有名
です!! この形の穂高連峰は上高地からも見えますが、霞沢岳山頂
から見るのは、目の前に圧倒的に聳えて見えて、大迫力なのです!!

「霞沢岳」の山頂の看板は、雪に埋もれていませんでした・・・。


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コチラは、我らが「乗鞍岳」です~!! 乗鞍岳は独立峰ですが23つの
峰があるのです。それが良く分かる眺望ですね~。僕達が乗鞍高原から
いつも見ている「剣が峰」から「摩利支天岳」、「富士見岳」も見えましたし、
乗鞍高原からは見えない「四ツ岳」、「大崩岳」、「十石岳」や「安房山」なども
見えますね~~。


霞沢岳バックカントリースキー!!(滑走編)_a0353718_15210770.jpg
西側には、「笠ヶ岳」も見えました!! 真ん中少し左に尖っているのが
笠ヶ岳の山頂です。笠ヶ岳~抜戸岳周辺も、まだ滑りたいラインがあり、
正面から見えるとそそられますね!ww


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そして、「霞沢岳」の隣に聳える「焼岳」です~!! 隣なので近くて
大迫力で見えました!!

現在「焼岳」は火山警戒レベル2で、入山が禁止されているのです・・・。
春シーズンの「焼岳」はバックカントリースキーに最適な山なのですが、
今年は滑れないのは、ちょっと残念ですね~。収まるのを祈ってます。


霞沢岳バックカントリースキー!!(滑走編)_a0353718_15211610.jpg
そして、「霞沢岳」の山頂から、雪庇が発達したナイフリッジの稜線を
辿って→K2のポイントへと向かいました・・・。コレが、今回のツアーの
最難なポイントでした・・・。ナイフリッジに雪庇が大きく乗っかっていて、
もちろん雪庇を踏み抜いて落ちたら→即死だし、斜面をトラバースする
のにも3回ぐらい踏み抜いて腰まで埋まったりして、もう少し穴が大きい
と単独だったから抜け出せなかったかも?という事もあったりで、とても
怖かったのでした・・・。

それでも何とか、ドロップ・ポイントのK2に到着しました・・・。K2の山頂
から、今回滑る「八右衛門沢」の斜面を見下ろします。上部は広いのですが
下へ行くほど細くなっていき、ボトルネックのその先は全く見えません。
アイゼン&ピッケルのまま斜面へと入っていき、滑る斜面の雪質チェック
をしました・・・。斜面の雪がアイスバーンだったら→即登ってきた西尾根を
歩いて帰る、というコトになったのですが、稜線から下は薄っすらと雪が
乗っかった感じで柔らかく、行けそうな感じでした・・・。なので、下部が
どうなっているのか分かりませんが、意を決してスキー滑走を決めました!


霞沢岳バックカントリースキー!!(滑走編)_a0353718_15212230.jpg
ドロップ・インっ!!!・・・・
稜線からスキー滑走をスタートして1ピッチだけは柔らかい雪だったの
ですが、スグに超モナカな斜面になってしまいましたぁ!・・・。斜面は
約40°ぐらいの超急斜面なので、コケたら滑落してしまうので、モナカ
な斜面でも絶対にコケられませんっ!!・・・。なのでめっちゃ慎重にも
慎重を重ねて1ターンずつ刻んでいきました・・・。


霞沢岳バックカントリースキー!!(滑走編)_a0353718_15212686.jpg
中間セクションから上部を見上げます・・・。中間セクションはず~っと
モナカ地獄な雪質です・・・。硬いモナカで、斜面が割れる時とアイシー
な時とが交互にくるので、とてもターンがしづらいです・・・。右側の
ちょっとだけ陽が当たっている所の方が雪が柔らかくモナカが割れて
滑り易かったですね・・・。

今回は単独だったので、スキーの滑走画像がありません。それだけが
残念ですぅ・・・。メチャ頑張って滑ったのにぃ~~。


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そして、いよいよボトルネック(最狭箇所)へと突入していきます~~。
この辺りから、上部から落ちてきたスラフ?小さい雪崩?のような雪の
塊が流れた跡が縦溝みたいになっていて、さらに滑り難かったです・・・。
この辺りではもうターンが出来ないぐらいになってきていて、横滑りで
下りて行くしかなかったですぅ~・・・。残念。


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そして、ボトルネックの先は、残念ながらデブリーランドになっていたの
でした~・・・(´;ω;`)ブワッ

大体直径1m前後のガッチガチに硬い岩のような雪の塊でボッコボコ!!・・・。
これはもう、スキーで滑る事が出来ません!・・・。右側の端っこを少しずつ
横滑りで下りて行ったのですが、最後は巨大なデブリに阻まれて、端っこも
滑れる場所が無くなってしまいました・・・。


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なので最後はスキーを外して担ぎ、デブリーランドの中を歩いて下って
いったのでした~・・・。なので、スキーを脱がずにトップからボトムまで
滑るコンプリート滑走は出来ませんでした~・・・。ちょっと残念でした。
まあ、でも、しょうがないですね~。ここまで無事に滑って来れただけ
でも、良しとしますかね・・・。八右衛門沢、スキー滑走、完了ですっ!!


霞沢岳バックカントリースキー!!(滑走編)_a0353718_15214001.jpg
八右衛門沢は、滑り切ったら最後は上高地帝国ホテルの真ん前に出るの
です~。その後は、雪に埋まった道路をスキーで滑って進んで、帰って
いったのでした~~。


(全く!、アウトドアはバックカントリースキーでもクライミングでも、
禅や、武道や書道や茶道などの「道」に似ていると思う。つまるところ、
自然へ自分の精神を解放し、肉体の可能性だけを信じ、夢という途方も
無い広がりを解き放つ、未知への冒険の旅なのだ・・・。ともすれば、万有
の神への信仰に似ているか知れない・・・。どの山登りも、歩いて登るだけ
じゃない、自然と自分との間に無限に広がる可能性や美しさを、知って、
発揮し、謙虚に畏敬の念が湧いてくるように精神の表現として表される
事なのだと思うのだ・・・。だから僕達は、いつまでも、山に向かうのだと
思うのだった・・・。)



霞沢岳バックカントリースキー!!(滑走編)_a0353718_15214465.jpg
最後の最後は、大正池でもう一回「穂高連峰」を眺めました。「霞沢岳」の
稜線では立っていられない程の爆風だったのに、上高地へ下りてきたら
風無くメチャクチャ穏やかで、ポカポカ陽気だったのでした~。冬期の
穂高連峰は本当に美しかったです!! あの山の斜面に、機会があれば
また挑戦したいと思いながら、いつまでも眺めていたのでした~~。

この後、また釜トンネルを歩いて帰って行ったのでした~。ちなみに
上高地を5:00スタートして、→霞沢岳山頂は8:38で3時間40分ぐらい。
八右衛門沢スキー滑走して、ココで10:27でした。釜トンネルを抜けて
11:02。全行程で約6時間程でした。

今シーズン後半、3月後半~4月には、チーム・スプリングバンクとして
もう1本ぐらいどこかのアルパイン的な山に登って滑る事は出来るので
しょうか?!・・・。また天気と雪の状態、メンバーの休みのタイミングを
みながらですが、チャンスがあればバックカントリースキーに行きたい
と思います~。皆さんまたよろしくお願いします~~。


乗鞍岳バックカントリースキーに来たら、「カフェ・スプリングバンク」へ
お立ち寄り下さい~!! コーヒーやケーキ、ランチにもどうぞ~~。
ご来店お待ちしています。よろしくお願いします~!!



by springbk2 | 2025-03-17 07:02 | アウトドア | Comments(0)