2025年 06月 29日
乗鞍まもり隊、登山道整備中です~💪
乗鞍岳、乗鞍高原でも他の山域と同じように登山道の荒廃という問題が

今回整備作業したのは、観光客の皆様に最も利用されている善五郎の滝へ

脇に生えていたであろう植物も無くなってしまいました。
工法は「近自然工法」という生態系の復元を第一優先にした方法です。
人間が歩きやすい という一方的な都合で修繕するのではなく、その場所の
元々の植生を戻し、水の流れを十分に考えながら、歩く道を最小限の幅で
維持できるようにします。 そうすることで、道の脇に生きる植物たちが
近自然工法のマニュアルは →「こちら」でご覧ください。

使う材は極力自然の中にあるもの、倒木や岩、腐葉土、間伐材のチップなど
乗鞍高原内で調達します。いずれ土と同化するもの、土に還ることが出来る
ものを使うことで土壌へ優しい工法になります。

考えます。この時に大切なのは、水の流れを読むことだそうです。
綺麗な歩きやすいだけの階段を作っても、それは時間の経過と共に
再び荒廃してしまうのです。大雨が降った時などに水がどのように
うまく谷側などに排水するようにすることが重要なポイントです。

守るように、水が外に流れ出ていくように位置や角度を考えながら、
段を作っていきます。大きな岩は段の横木を留めるのに役立ちます。
1段ずつの高さは、水の流れが緩やかになるよう、かつ人の歩幅に
優しい20cm以下の段差になるように配慮しながら施工します。
段差があり過ぎると、水流の勢いが増して土壌を削りやすくなり、
散策するお客様も疲れやすくなりますから....

そこから新しい芽が生えてくる現象も過去の整備箇所で確認されて、
有効なので利用します。
出来た段が滑りやすい場合には、チェーンソーで平たく削り加工して

木漏れ日が眩しい「どんぐりの径」がとても素敵に蘇ったようで
嬉しい限りです。 本来の道として右側を活かし、左側はこれ以上
人間が歩いて土壌を痛めないように わざと歩きにくく閉鎖して、
右側の道が並行な段々ではなくて、斜めのハの字のようになって
いるのは、水が緩やかに流れていくよう配慮されています。

こんな滝見台からの眺めも涼やかで気持ちがいいですし、滝壺まで下って
滝の飛沫を浴びてマイナスイオンた〜っぷりの空間で夏の暑さを吹き飛ばす
のもオススメです!
少しずつですが、乗鞍の遊歩道や登山道が自然に優しい工法で修繕されて、