人気ブログランキング | 話題のタグを見る

昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)

閃光のように夜空を灰色に染めて、
真っ白に輝く夢の月の彼方から、
一瞬の幻のような真実の雪が降り注ぐ。
潔く全てを赦した青空の下、
白く渇いて無情の大地に諦めの哀しみだけが残る。

生きていれば、いつか命は尽きて
肉体は土へと還り、その上に花を咲かせる
魂は「想い」という糧となり、周りの人々の心の中に生き続ける
世界のあらゆるものは、流れ、循環している
人の命もまたしかり

それでも僕達は、生きているうちに
もう少しだけ輝き、夢の華を咲かせたいと思う。

昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)_a0353718_18193978.jpg
そんな、禅問答のような人生論とスキーアルピニズムを追求し続ける
「チーム・スプリングバンク」の今回のターゲットは、頸城山域の最後を
飾るフィナーレの山であり、最高のディープパウダーが滑れる!という
噂の「昼闇山」なのであった~!!・・・。

「昼闇山(ひるくらやま)」は、頚城山塊の一番西側に位置していて、夏道の
登山道が無いので夏季には登れない山、冬の雪がある時期だけしか登る事
が出来ない山である・・・。そして、登山口の笹倉温泉へは乗鞍高原からは
結構遠いので、僕達「チーム・スプリングバンク」でも、今まで未滑降の山
だったのだ・・・。

しかし、今シーズンの「チーム・スプリングバンク」は、天候が悪かったり、
雪不足だったりと、乗鞍岳周辺の山にしか登って滑れていなかった・・・。
だが今回の木曜日は、珍しく北部までドッカ~ン!と快晴の青空が広がる
天気予報だったのだ。なので今回は、他の地域の山域の山へ行こうと思い、
このチャンスに「昼闇山」の北面斜面のスキー滑降へとトライをかけてみた
のであった~!! 

「昼闇山」の北面斜面には、いつでも、いつ滑っても、人生最高!という
ぐらいのディープパウダーがある!という「噂」があるのだ!・・・。まるで
カリブ海に浮かぶ宝島のお宝のような「噂」なのだ・・・。果たして、そんな
夢のようなディープパウダーの「噂」は本当なのか?!・・・僕達も確かめに
行ってみちゃったのであった~・・・。


昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)_a0353718_18121550.jpg
まだ真っ暗闇な深夜2:00に「カフェ・スプリングバンク」に集合・・・。
そしてBCスキーギア一式を積み込んで出発。松本市→安曇野市→
白馬と車を走らせ、新潟県へ入り糸魚川向かって行く・・・。そして、
ジャスト3時間で5:00に焼山温泉に到着した。その後到着してスグ
BCスキーの用意をして、ヘッドライトの明かりで足元を照らしながら、
5:30に広い雪原をザクザクザクとスタートしていったのであった~。

僕達は初めてのルートなので、最初のルートファインディングが肝心
なのだが、スノーモービルと前日のトレースがあったので、雪原の上
では辿らせてもらった・・・。


昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)_a0353718_18121908.jpg
焼山スキー場や段々畑などの雪原はスグに過ぎて行き、杉林の中を通る
雪に埋もれた林道を進んで行く・・・。だんだんと空が明るくなってきて、
景色も見えるようになってきた。

今回のメンバーは、飛騨のガイドでテレマーカーのSAM氏、若者KM君。
そして安全運転スキーヤーの僕の、3人である!・・・。SAMさんと一緒の
BCスキーは数年ぶりである。最高の日になる予感しかしなかった!


昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)_a0353718_18122613.jpg
そして、1時間程進んで行くと、空の雲がピンク色に染まっていき、
太陽が昇ってきたのが感じられたのであった。

いつも真っ暗な中ヘッドライトでスタートしていくBCスキーの時は、
夜明けのトワイライトなムラサキ色に世界が染まる時間は、いつも
とても美しいと思うのだった。この朝日が上がってくる前の一瞬の
時間の色合いが、これから始まるBCスキーのドキドキ・ワクワク感を
心の中に湧き上がらせてくれるのであった~。


昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)_a0353718_18122912.jpg
対岸には、阿彌陀山や烏帽子岳の尖った岩峰が、朝日でオレンジ色に
染まって輝いていて、メチャクチャキレイにみえていたのであった~! 
まるで、カナディアンロッキーかアラスカの山々にも似ていて、尖って
いてメチャカッコ良かった!!・・・。


昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)_a0353718_18123378.jpg
杉林の中の林道を何度も抜けてきて、やっと「昼闇谷」に出た。そして
目の前にやっと!今回のターゲットである「昼闇山」が見えてきたので
あった~!!

この時点で、まだ1時間半ぐらいしか経っていなくて、「昼闇山」は案外
近いんじゃね?!と、この時は思っていたのであった・・・。


昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)_a0353718_18130147.jpg
「昼闇谷」も通り抜けていき、いよいよ「昼闇山」への急斜面に取り付いて
行く・・・。スキーにシールでジグを切りながら、ズンズンと進んで行く。
「昼闇山」はずっと目の前に大きく見えていて、馬の目の前のニンジンの
ような感じで、僕達の足取りもドンドン早くなっていくのだった・・・。


昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)_a0353718_18130639.jpg
バックを見渡せば、今まで登ってきた「昼闇谷」、左側に「烏帽子岳」などが
またさらに美しく見えてきたのであった~!!

この時!いきなりSAMさんのテレマークビンディングが壊れるアクシデント
が発生!! 約30~40分程悪戦苦闘して、このトラブルをみんなで道具を
出したりネジを回したりして何とか回避・・・。事なきを得たのであった~・・・。
あぁ~、、、敗退にならなくて良かったぁ~・・・。


昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)_a0353718_18134496.jpg
その後も稜線へと上る急斜面はドンドン急になっていった。オマケに
足元の雪がサラッサラでシールが滑り易くて、登るのにも難儀した・・・。
それでも僕達は止まらない!KM君の長い間憧れていた念願の「昼闇山」
の山頂に立つ事だけを頭に描きながら、ガシガシとジグを切りながら
進んで行ったのであった~~。


昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)_a0353718_18131827.jpg
そして!、大きな雪庇を乗り上げて、やっとこさ稜線に到着した~!!
ビンディングのトラブルもあったりしたので、スタートしてから3時間半
ぐらいかかってしまっていたのだった・・・。でも!もう「昼闇山」の山頂に
手が届きそう! ココまで来たら、もう山頂は手に入れたようなモノ?!
いやいや、そうは問屋が卸さない。この後も稜線でいくつかのトラブルが
起きてしまったのであった~。もう!、なかなか一筋縄ではいかなかった
のであった・・・。


昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)_a0353718_18133953.jpg
そして、山頂直下の最後の急斜面もスキーにシールのままジグを切って
登って行ったのであった~・・・。北アルプスだと、山頂直下や稜線上では
雪が硬かったりガチガチのアイスバーンになっている場合が多いのだが、
「昼闇山」の稜線でも雪は柔らかくて深いラッセルが必要だった・・・。もう
フトモモさんは安定のMPPになってきていて、数歩進むたびにフトモモ
さんは乳酸が溜まってキュウゥ~っとダルくなってしまうのであった・・・。


昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)_a0353718_18134760.jpg
そして!、いよいよ山頂まであともう少しのビクトリーロードに突入!!
いやぁ、今回もココまで長かったぁ~・・・。全部で5時間10分ほども掛って
しまったのであった~・・・。(ビンディングトラブルが30分程はあったので、
実質4時間40分程)


昼闇山バックカントリースキー!!(登攀篇)_a0353718_18135137.jpg
そして!!、「昼闇山」の山頂(1841m)に到着っ!!!
今回もヤリました~!!
バックに見えるのは、大迫力で大きな「焼山」、そして遠くに「火打山」も
全部見えていたのであった!! そして風も殆ど無くピーカンの快晴で、
雪も柔らかくて、とにかく!とにかく全てが最高だった~~!!

今シーズン初の遠征で、久しぶりの頚城山域で、こんな事ってあるのか?!
こんなに良い思いをしてもイイのだろうか?!、と僕達はこの後がちょっと
怖いぐらい、全てが最高だったのであった・・・。そして、KM君の夢が叶った
瞬間となったのであった~~。


スキー滑走篇は、明日へ続く!!・・・




by springbk2 | 2026-02-06 07:01 | アウトドア | Comments(0)