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大喰岳バックカントリースキー!!(登攀篇)

皆さんはご存じだろうか?、世の中には「破滅の美学」という哲学がある・・・。
バカであればある程カッコイイ、
破滅に近づく程に尊い、
死に近ければ近い程美しい、
モノが無ければ無い程シンプルになれて清らかで、
カネも地位も無ければ無い程シガラミから解放される。
という思想、人生哲学だ・・・。

これは、登山やアルピニズムの世界にも、ビタッと当てはまる。
モノ(ギア)が無ければ無い程に登山は難しくなって、カッコ良くなり、
ルートが難しければ難しい程、その登山は美しくも尊くなり、
難しい登山であればある程、死に近づく事になる。
そして、破滅や死が近づけば近づく程、いきなり目の前の世界は色彩がガラッ!
と変わり、まばゆい程の美しさと面白さが自分の中に覚醒するのだ。

そして、もちろん、スキーアルピニズムの世界も同じだ。
刹那的な死臭漂う吹雪の冬山で、1つ間違えればサヨナラなエッジの上に立ち、
生きて帰れるのかどうかも分からないまま、己の自己陶酔の赴くままに歩を進め、
真白き山の頂きからドロップインする瞬間を焦がれるのだ。

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そしてスキーアルピニズムを追求する僕達「チーム・スプリングバンク」も、
全てにおいて自己能力により自己責任で自己完結していく「山」という
フィールドにおいて、「自由」と「挑戦」を求めて山へ向かうのだった。
それは、「破滅の美学」を追求しているという事なのだろうか?!・・・。
それとも、破滅の罠へと向かっているという事なのだろうか??・・・。

それでも僕は、なぜ?山に登るのか!?という問いの答えが、
この「破滅の美学」の中にあるような気がするのだ!!・・・。

危険な香りのする行為が何よりも魅力的なのは、事実である。
それを追求し、人生を輝かせるのもまた、滅びの美学なのだろうか?!
その答えを感じ追求するために、僕達はまた山へと向かって行ったのであった。
、、、、、、・・・・・・・・・。



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今回僕達が向かったのは、新穂高から~飛騨沢経由での「大喰岳」だった!・・・。
えぇ??、飛騨沢登るのに、何で槍ヶ岳へ行かないの?!、という人が多いと
思う。でも、僕達は、槍ヶ岳登頂からのバックカントリースキーには、たぶん
もう5~6回も行っているのだ。でも、隣の「大喰岳」には一度も登頂していない
ので、今回は大喰岳登頂~雪のコンディションが良ければ大喰沢スキー滑走を
試みたのであった・・・。果たしてコレは、巡ってきたチャンスなのか?それとも
破滅の罠なのか?!・・・・。

もちろん僕達のBCスキーは、今回もワンデイのスピード登攀&山岳滑走なので、
前日の「カフェ・スプリングバンク」の仕事を終えて24時にお店に集合・・・。車に
BCスキーギア一式を積み込んで、国道158号線を走り→安房トンネルを越えて
岐阜県側へと走っていく・・・。そして1時過ぎに新穂高に到着。スキーの用意を
して、真っ暗闇の中、このゲートを1:20頃にスタートしていった~・・・。

今回のパートナーは、アスリートHTさんである。今回のバックカントリースキー
は、彼の「そろそろビッグマウンテン的なBCスキーがしたい!!」というオーダー
だったのだ・・・。はたして徹夜状態の僕は、若い彼の爆速ペースについて行けるの
だろうか?・・・。


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ここ数日はずっと晴れていたので、林道にはたくさんのトレースがあった
ので、それを辿ってサクサクと進んで行った・・・。しかし!、深夜なのにも
関わらず、この日はメチャ暖かかった!!気温はマイナス2~3℃程で全く
寒くなかった・・・。まるで春の陽気だ。 そして林道でもメチャクチャ雪は
少なかった!!・・・。まだ2月の中旬なのに、雪の感じはまるで4月上旬の
様相だったのだ!・・・。

スキーを滑らせながら林道のトレースを行く・・・。そして、約1時間半程で
白出沢に到着!! アスリートHTさんの爆速ペースについていったので、
もうこの時点で僕は息も絶え絶えだったのであった~・・・。


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この新穂高~飛騨沢コースの1つのポイントは、白出沢~滝谷の間なのだ。
ルートがアップダウンする上に、真っ暗闇なのでルートファインディング
がなかなか難しく、少しでも間違うと難儀してしまうのだ・・・。もちろん
僕達もピンクテープを辿りながらトレースも辿って歩いて進んで行ったの
だが、最後のチビ谷に出る所で少し迷ってしまって、メチャ難儀した・・・。
このセクションだけで約30分ぐらいはロスしてしまったのであった~・・・。
毎回このセクションは難儀するな~・・・。


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何とか難儀セクションを抜けて、滝谷へと到着。この時点でスタートから
約3時間半程だった! 今までで最速のペースだった。アスリートHTさんの
爆速ペース!!、やはりさすがなのであった~。

滝谷~槍平の川沿いのルートも、川は雪で埋まっておらず、ところどころで
ゴォーゴォー!と川が流れていて不気味な水音が響いていたのであった・・・。
こんな北アルプス中心部の山奥でも、やはり雪はメチャ少なかった・・・。


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槍平を抜けて平坦セクションを進んで行くと、少しずつ夜が明けてきて、
漆黒の闇から山の稜線のシルエットが見えてきた! 北穂高岳や涸沢岳
から~西穂高岳までのギザギザのシルエットが、本当に美しかった!!

槍平を抜けて行くこの時間、放射冷却でメチャ冷えた!・・・。ここまでは
シェルを脱いで歩いていても汗をかく程だったのに、この槍平に来たら
一気に冷えて、シェルにインサレーションも中に着ても寒いぐらいで、
グローブも防寒のモノにチェンジしたのに、指先がメチャ冷たかったので
あった・・・。本当に厳冬期のバックカントリースキーは調節が難しい・・・。


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そして辺りは、少しずつ闇から夜が明けてきて、明るくなっていった・・・。
最初はトワイライトな群青色になり、その後薄ムラサキ色へと変化して
いくのである!・・・。この闇から夜が明けて行く時間の色合いの変化が、
僕は本当に好きなのだ。そしてココから見る穂高の稜線がメチャクチャ
カッコイイのであった~!!


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そして、いよいよ!飛騨沢の登攀が始まった!!・・・。バックには抜戸岳
から笠ヶ岳がモルゲンロートでオレンジ色に輝いていたのであった~!!
コチラもメチャクチャ美しくて、何度も止まっては写真を撮ってしまった
のだった~。

朝日が上がってきてからは、極寒の気温はいくらかマシになっていった。
でも、ココから上は風が出てきて、体感温度はけっこう寒かった・・・。


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飛騨沢は、下部の細いセクションを抜けると、とても広大な斜面となる。
まるでスキーをするために創られたように思えるぐらいにちょうどイイ
斜度と、広さなのだ!!・・・。そして足元には10㎝ぐらいのパウダーで、
歩いていても柔らかくて、コレは帰りのスキー滑走は最高になるだろう!
と期待を胸に登って行ったのであった~・・・。

この足元のパウダーのせいで、アスリートHTさんのペースは!さらに
ヒートアップぅ~!! HTさんのフトモモの第2エンジンが点火されて
しまい、すっかり僕は置いてけぼりになりそうになってイったのだった~。


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飛騨沢のシールでの登攀は、心因的にはなかなかツラい・・・。飛騨沢は
広大すぎて、稜線が見えているのだが、全然近づいてこないのである。
中急斜面を延々とシールで一歩一歩進んで行くのだが、景色がぜんぜん
変わらないので、辟易とするのである・・・。だが、それもフルスピードの
アスリートHTさんにかかると、一気に標高が上がって来るのであった~。
そしてバックには、笠ヶ岳~抜戸岳~三俣蓮華岳~黒部五郎岳~鷲羽岳
などの山々が全て見えてきたのであった~!!


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そして、飛騨乗越の稜線が目の前になってきたトコロで、雪の斜面が
アイスバーン的になってきたので、スキーシールを諦めて→アイゼンに
チェンジして、スキー板を担いでガツガツと登っていった・・・。ここから
上は、足が滑ったら→滑落事故になるために、さらに集中して一歩ずつ
安全に登っていったのであった~。


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そして!、飛騨乗越を越えて→大喰岳の方面へと登っていくと、バックに
槍ヶ岳が凄まじい程圧倒的な迫力で、目の前に見えてきたのであった~!!
厳冬期、槍ヶ岳!!!

厳冬期の槍ヶ岳は、やはり特別である。メチャクチャにカッコイイのである。
それが目の前に大迫力で見れただけでも、ココまで来る価値があるのである。
僕達は、新穂高スタートで→飛騨乗越までは、7時間5分ぐらいで来ることが
出来たのであった~~。アスリートHTさんと2人だけのBCスキー、最速の
タイムであった!・・・。


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そして!、完璧な紺碧の美しい青空の中、大喰岳の山頂に到着~!!
今回も、バックが槍ヶ岳だけに、ヤリましたっ!!・・・・。

大喰岳の山頂は、写真では分からないのだがかなりの強風だったので、
なかなか上手く撮影が出来なかった・・・・。タイマーで撮影したのだが、
僕がバックの槍ヶ岳を隠してしまった・・・。ちょっと残念・・・。


スキー滑走篇へと、続くっ!!・・・



Commented by 450fx at 2026-02-17 20:48
本当にカッコいい
Commented by springbk2 at 2026-02-17 21:47
450fx さん!ありがとうございます。
えぇ~~、まぢですか。嬉しいです!・・・。
by springbk2 | 2026-02-17 07:01 | アウトドア | Comments(2)